成人年齢が引き下げられて初めて迎える9日の成人の日。この連休中、全国各地で「成人式」が開かれる。ユニークな衣装で着飾る参加者が目立つことで知られる北九州市でも8日に「二十歳の記念式典」が開かれ、約3100人が参加した。
昨年4月から成人年齢が20歳から18歳に引き下げられたが、北九州市では多くの自治体同様、これまで通り20歳を対象に式典を開催。ただ、名称は従来の「成人式」から「二十歳の記念式典」に変更された。
参加者の多くは、スーツや振り袖姿。その一方で、今年も「ど派手」な参加者の姿がみられた。
ヒョウ柄のはかまに、レインボー柄の7色のストール。建設業の桑野稜雅(りょうが)さん(20)は、髪形もドレッドヘアにきめて参加した。
「一生に一度の思い出作り。この日のために10代から仕事を頑張って、貯金して衣装を借りました」。衣装代は60万円だという。「自分を大切にしつつ、我慢もできる大人になりたい。でも、今日は思う存分楽しみます」
建設業の鬼塚利久(りく)さん(20)がまとった白いはかまの両肩には、大輪の金色のバラの造花が乗っていた。
式典には、生後1カ月の娘を連れて訪れた。鬼塚さんは「人生できょうが一番の晴れ舞台になった。これからは、娘のために真面目に頑張って生きていきます」と、笑顔で娘をあやしていた。
事務職員の田之口愛梨さん(20)と、専門学校生の田口真帆さん(20)は、宝飾ブランド・スワロフスキーのアクセサリーをふんだんにちりばめた振り袖で参加した。
衣装は、高校3年生の時から、式典に向けて準備を始めたという。
「目標を日々立てて、かなえられるような大人になりたい」とまっすぐな目で口をそろえた。(豊島鉄博)
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