「しゃぶ菜」や「鳥良商店」などを展開するクリエイト・レストランツ・ホールディングス（クリレスHD）は15日、日本たばこ産業（JT）からベーカリー事業を手がけるサンジェルマン（横浜市）を買収すると発表した。買収価格は概算で23億円を見込む。12月1日に同社の全株式を取得する。持ち帰り需要なども見込めるベーカリー事業を、新たな主力事業の一つに加える狙い。
サンジェルマンは、関東を地盤にベーカリー事業を手がけるJTの完全子会社。8月末時点で78店舗ある。クリレスHDは、サンジェルマンの完全子会社、北海道サンジェルマン（札幌市）も取得する。
ベーカリー事業は新型コロナウイルス下でも持ち帰り需要を見込め、日常的なニーズがある。クリレスHDは外食事業が主力だが、事業範囲を広げ収益構造を安定させる狙い。サンジェルマンの2021年12月期の売上高は90億円、最終損益は1億8400万円の赤字だった。
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