Friday, May 19, 2023

ウクライナ政府高官 “ゼレンスキー大統領 来日しG7対面出席” - nhk.or.jp

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ボロディミル・ゼレンスキー大統領は45歳。

ウクライナ東部のドニプロペトロウシク州出身で、もともとはコメディアンや俳優として活動する人気タレントでした。

大統領の役で出演したドラマが大ヒットしたことを受けて、4年前、政治経験がないまま大統領選挙に立候補すると、若者を中心に幅広い支持を集め、決選投票では70%を超える得票率で、現職を破りました。

この年、天皇陛下の即位の礼に参列するため、オレーナ夫人とともに日本を訪れ、当時の安倍総理大臣と会談も行いました。

ウクライナ東部では、当時すでに親ロシア派武装勢力との戦闘が続いていて、ゼレンスキー氏は東部の安定化を目指すとともに、ロシアとの対話も重視する姿勢を示していましたが、ロシアの圧力が強まる中、ウクライナ国内では「弱腰だ」と批判する声も上がっていました。

ロシアによる軍事侵攻後、ゼレンスキー大統領は首都キーウの大統領府に残って、ロシアに屈しないという意志をSNSなどで積極的に発信しました。

連日、ウクライナの国章をあしらった服などに身を包み、SNSの動画で国民に語りかけて結束を訴えたり、国際社会に対して支援を呼びかけたりしています。

また、欧米各国の要人との会談や国際会議での演説を重ね、プーチン政権に軍事侵攻の継続を断念させる追加の強力な経済制裁を科すよう訴えるとともに、ウクライナに対する軍事的・人道的な支援を求めてきました。

ウクライナ軍が領土の奪還を目指してロシア側への抗戦を続ける中、積極的に現場に赴き、4月には東部ドネツク州の激戦地の一つのアウディーイウカを訪れ、現地の司令官から報告を受けたうえで「望むことは勝利だけだ」として戦闘を続ける兵士らを激励しました。

毎年、世界に最も影響を与えた「ことしの人」を発表しているアメリカの雑誌「タイム」は、去年、ゼレンスキー大統領と「ウクライナの精神」を選んでいます。

ことし3月には、G7広島サミットを前に首都キーウを訪れた岸田総理大臣とも会談し、日本が議長国として果たす役割に期待を示していました。

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